平安時代の木造弁財天半跏像です。

弁財天は奈良時代から作例が見られ鎌倉以降は二臂で福徳神として信仰されていますが、初期の弁財天は八臂で手には金剛杵や剣など武器を持った像容で表されています。

この像は背の部分に左右三臂づつのホゾ穴が確認でき、前部二臂と合わせて八臂あったもので早い時代の作例です。

圧倒的な古格のある木味に加え、切れ長の彫眼と豊かな肉取りの頬を持つ面相や両肩の張ったボリューム感のある体躯、日本には数少ない半跏像などからみて平安時代でも前期(9~10世紀)の作と推定されます。

側面六臂や左手と足先の欠失、経年の小さいカケや擦れはありますが、総体的に良い状態で伝世しています。

半跏していたオリジナルの台は欠失しているため、アクリルの台がついています。

平安前期の希少な木造弁財天半跏像を特別出品とさせていただきました。

どうぞよろしくお願いいたします。

平安時代

サイズ  高さ:20,5センチ(本体)   横幅:12,5センチ   奥行き:10,2センチ  台共の高さ:21,1センチ                                                                                

◎送料はこちらで負担させて頂きます。

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  ↑ 左右3個づつのホゾ穴が確認されます。 ↑