本物保証! 特定の師を持たず独学にて陶法を修得し、1960年の中部美術展、1963年の朝日陶芸展の初入選を皮切りに日本伝統工芸展・日本陶芸展・中日国際陶芸展などに出品・入選。そのほか個展発表や海外出品も行い、イギリスロイヤルアルバート美術館やストックホルム美術館に作品買上などの栄誉を受ける人気現代志野作家【若尾利貞】(1933-)作。
作者の鼡志野作品でもトップクラスの秀でた作域を示す極上の一作です!
素地に鉄化粧を施した上で長石釉を分厚く掛けることで器胎は鼠色を呈し、そこに赤色が斑に表れ抜群の景色を織り成し、器をぐるりと生き生きとした草文を巡らせています。
無作為になだれ落ち溜りを成す白濁した釉がより一層の趣を醸し出し、無類の景色が創出されています!
轆轤成形ののち胴部を窪ませ大きな歪みを持たせた器形はエネルギッシュな躍動感を孕み、また轆轤の動きに任せた奔放な櫛掻きや大胆な箆痕、裾に残る指痕も一点の景を添えています。
手に取った際のずっしりとした重みも実に心地よく、鑑賞性に満ちた姿から若尾利貞の深い芸域が伺える素晴らしき一碗です。
ご存知かとは思いますが、作者のこの手の茶碗は個展販売価格でおよそ190万円以上は致します。
高台脇に「と」彫銘。 共箱・作者略歴付き。
是非この機会をお見逃しなく。
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