HMV コンソール型蓄音機香港向けモデルです。

＜品名＞蓄音機
＜付属品＞特になし
＜状態＞
外観的には、ご覧の通り、向かって左側上部の角にあて傷がいくつかあります。
年代を経たものですので、そのほかにも表面の漆のひび割れ、擦り傷、蒔絵の剥がれなどはいくつかありますので、気になる方は画像をよくご覧ください。
全体としては、ひどい欠損などもなく、アンティーク品として、状態はいいと思います。

出品にあたり、以下の点で整備してあります
・2丁のゼンマイモーターは分解して部品やばねを灯油に付けて洗浄、グリスアップしなおして組み立ててあります。
・メインシャフト、ガバナーのベアリングは新品に交換してあります。
・サウンドボックスNo.4はダイヤフラム、ガスケットを新品交換、分解、清掃、注油済み

・動作確認動画をアップしました。こちらですのでご覧ください。
・整備後はスムーズに回転し、12インチのレコード両面を最初から最後まで安定して再生できます。巻き数は45回程度です。
・オートストップも問題なく動作します。先にレコードの終点部に合わせて調整して使用するタイプです。
＜コメント＞
この蓄音機は1927年ごろに製造されたもののようです。
香港在住のイギリス人向けに販売された、チャイニーズモデルで、Harrodsのラベルがついていますので、ハロッズを通じて特注されたもののようです。
表面の蒔絵がとてもいいアンティーク感を出しており、仕上げの美しさからみても当時としては非常に高価だったのではないかと思います。
ベースはHMVのModel127と思われますが、オートストップの機構などは違うもののようです。

サウンドボックスはマイカダイヤフラムのHMV No.4です。
100年近くを経たものですので、ところどころにさび、傷や表面の痛みなどはもちろん見られますが、全体としては非常に大切に保管されてきたものだと思います。
マイカ振動板のサイズが大きいNo.4だということもあるかと思いますが、他のタイプと比較しても、とても大きな音が出ます。
もちろん前面の扉の開閉度合いで音量調節は可能です。
博物館などにあっても遜色ないものではないかと思うくらい、レアで貴重なものだと思いますので、よろしければこの機会にどうぞ！
＜主な仕様＞
ゼンマイ：2丁ゼンマイ (HMV No.32)
＜本体サイズ＞
・総合：W730㎜×D510㎜（前扉開放時670）×H890㎜（カバー開放時1220）
・ターンテーブルサイズ：303㎜
＜前面開口部サイズ＞
・W330㎜×H242㎜
＜重量＞・約33㎏

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