日蓮宗。日應上人。掛軸は明和7年 庚寅 6月4日の曼荼羅御本尊です。身延山45世の寂隆院日應上人は明和6年(1769年)の入山より身延守塔の重責にあられること5年間でした。時代は正に田沼意次の賄賂政治全盛の江戸時代後期。身延山史においては「安定と小康の時代」といわれる山勢沈滞の時代でした。そんな時代の中でも上人はひたすら祖山の興隆に尽力されました。そんな寂隆院日應上人が入滅なされたのは安永2年(1773年)12月19日のこと御年79歳でした。写真の掛軸は明和7年とありますから身延入山2年目の肉筆御本尊となります。
掛軸の総丈は高さ136cm、幅47cm、軸幅51.5cmです。本紙は高さ50cm、幅37cmです。252年という歴史の流れがあります。それなりに本紙にヤケ、シミ、色褪せ、折れ等の諸々の傷みがあるのは否めません。また表装は天の裏側と風帯部分に破れがありますので私が障子紙とフノリで補修をしてあります。ただ写真を見ていただければ分かりますように歴史を経ている割には美品だと思います。この應師の御本尊は母方の祖父が毎年お盆に飾っていました。私見ですが應師御本尊は歴代ではかなりレアだと思っています。
やはり古い掛軸です。時代物です。説明文を読んでいただきましたら1枚1枚の写真をよく観ていただき、入札なされる場合は、ご自身の責任と判断でしていただくようお願いいたします。また落札後はノークレームノーリターンでキャンセルは固くお断りいたします。
なお配送は「おてがる配送ゆうパックサイズ80」でさせていただきます。また、なにぶんにも素人ですので、発送する場合には緩衝材やダンボールやプチプチ材や、その他、家にあるリサイクル材等を使用させていただきますが、どうぞご了承ください。