本物保証! 室町~桃山期の日本に渡来し、時の戦国大名や茶人・豪商たちの政略道具として、また自らの権力を示す茶道具として蒐集された高麗茶碗。
日本で作られた手本(茶碗の下絵や切り形)を元とし、李朝時代の朝鮮で焼かれた御本切高台茶碗です。
器形は端正な椀形として口縁に僅かに歪みを孕み、胴に薄い刻線を廻し、堂々とした撥高台には切れ込みを入れています。
さらりと流し掛けられた釉には小さな黒い石粒がふつふつと噴き出すほか、淡い橙色を呈する鹿の子が散在し華やかな景色を創出しており、また土見せ際の奔放な表情も大いに魅力的です。
長い年月を経て多くの茶人の手を渡り歩いたことでご覧の通り胴には無数の金繕いが施され、茶渋が染み込んだ貫入や侘びた肌と一体となることで時代の趣を本碗にもたらしています。
茶陶に適う枯淡の美を内包する一碗です。
誂え箱、仕覆添え。(箱のスレや染み等の傷みあり)
是非この機会をお見逃しなく!
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