傷があるのが少し気の毒です。
名倉とかを使って、面を立てたりとぎ汁をだして研ぐばあいもあります。とても硬くて光る仕上がりです。
鉋やかみそりなどの仕上げとして愛好家に好まれます。失敗しても石に穴が開きにくいですが、軟鉄部分で力を入れすぎるとガリガリと刃と石に傷がつくこともあります。
最近では包丁の裏のバリ取り、うらおし、小刃を先にこれで作っておいて刃の形を決めてから切り刃のシノギ部分をこれより柔らかなものできれいな見栄えにしていく方法もあるようです。

このはんこのある”奥殿”の種類の砥石に限り、平成の中~後期付けの兵庫県の卸屋さんの帳票が出てきました。
突っ込みでこぱの種が6,000円程度から大判がOX万円くらいまで段階的な価格帯で色々買い付けを行っていたようですが、どの砥石がどの相場帯の出なのか?というところまでは符合させることができず見当もつきません。

*
詳しい方が言うには、ネットにはコンクリ練って作った偽奥殿が横行してますが、ちゃんとした鋸で切った跡がないとか、裏が洗濯板見たいとか、そもそも天然由来の褐色の皮肌の様子は再現できないとのこと。
古物商が練って作って、評価の多い同業に撒いてますので、まがい物を扱っているようには一見わからないようにしているようです。

邦人相手だと、評価やもめるもとになるので返品返金にはすぐ応じてくれますが、気の毒なのは外国人が代行入札と転送を使う場合泣き寝入りせざることが多そうです。


送料負担いたします。ご検討ください。