【商品の説明】
江戸川乱歩を筆頭に横溝や夢野久作など豪華な探偵小説家たちがリレー形式で執筆した合作連作長篇『江川蘭子』の探偵公論社版です。

『江川蘭子』は、昭和5年に雑誌『新青年』で連載されたのち、昭和6年に同じくリレー小説の『五階の窓』を併録して博文館から単行本となり、戦後に昭和22年に探偵公論社から単独で出版されました。同年に探偵公論社からは連作探偵小説の『殺人迷路』も刊行されています。

かつては古書価100万円で取引されていたという稀覯本中の稀覯本の博文館版『江川蘭子』には及ばないものの、この探偵公論社版『江川蘭子』も仙花紙本での出版ゆえか非常に珍しく、ほとんど古書店に出ることのない大変貴重なバージョンです。

収録作は江戸川乱歩、横溝正史、甲賀三郎、大下宇陀児、夢野久作、森下雨村の各作のほか、巻末に水谷準による「僕の日本探偵小説史」が附録として入っています。印象的で独特な装幀は江戸川乱歩『柘榴』(雄鶏社版)も手掛けた村上正夫が担当。

扉頁に印と書き込み、奥付右隅に塗潰し有。本の全体にヤケ・シミ・スレなどがあります(見落としはご了承ください)。あくまで経年相応の状態の古書ですのでデリケートな方はお控えいただき、ご理解の上ご購入ください。 ノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。