◆中野正剛『国家改造計画綱領』東方会叢書・第1輯、千倉書房、昭和8年、四六判、全214頁、一冊.
◆アジア主義を唱えた政治家で、昭和11年に東方会総裁、同15年に大政翼賛会常任総務となるが、東条英機内閣の倒閣運動をしたとして同18年に自決して果てた中野正剛が、満州事変の勃発などにより東アジア情勢が緊迫する中で、日本国の新しい姿を目指した「国家改造計画」の要点をまとめたもの.中野が総裁を務めていた政治団体・東方会がその主張をまとめた「東方会叢書」の第1冊.中野正剛を中心に、昭和初年の政治史・政治思想史、国士の系譜をたどる貴重史料.