オンキョウ製 トランスレス式 2バンド・5球スーパーラジオ 整備済品の出品です

オンキョウ製 トランスレス式 2バンド・5球スーパーラジオの出品にあたり整備調整し受信状態良好です。


【このラジオの特徴】

 オンキョウ製 トランスレス式 2バンド 5球スーパーラジオ(モデル名・不明)はごく一般的な2バンドスーパーラジオですがその音響回路部に特徴があります。音響回路部として整流回路に2段整流回路を採用してハムの発生を極力抑えています。更にキャビネットに当時良く採用されていたべニア合板に化粧板を張り付けた板を使用せず、天然木の巾木圧縮板を使用する事により高質な音響箱を構成する事で音響効果を高め、口径16センチのスピーカーの割には迫力ある伸びやかな音を得ています。外部接続端子(PU・ピックアップ端子)を新たに新設しました。本体背面に小型のスナップスイッチを設け、ラジオと外部接続端子を切替出来る様にし、本体背面板に3,5mmステレオミニジャック(出る音はモノーラルです)を新設しましたのでスマフォ、CDプレーヤー等を接続して真空管特有の暖か味のある音をお楽しみ頂けます。外部接続機器を使用する際、音量調整ボリュームは外部機器側で行ってください。


【入手時の状況と整備の過程】

* このラジオは入手時、外観、内部共に 大変綺麗で、ある程度の整備がなされていました。しかし受信感度が低くく、2段整流にしてはハム音が耳障りになるほど出ていました。外観はキャビネットを含め背面板、ダイアル裏板、ツマミ等殆ど全て緑色に塗装されていて外観的に見てプラスティック製のキャビネットを思わせていました。折角の天然木板でありながら外観的に安っぽく感じたので木製を活かす為、外観の塗装をケヤキ色に変更しました。一方 機械本体の不具合・・感度不足とハム対策を行い正常な状態に整備しました。


【整備内容】

* 整備としては、キャビネット(木製の外箱)からアクリル製フロントグリル・ダイアル板等を取り外し、フロントグリル・ダイアル板は洗浄後、コンパウンドで磨き仕上げました。ただダイアル板の細かいすり傷、くもりは完全に取りきれず若干残っています。

* 木製のキャビネットはその塗装面を剥離して下地処理を施した後、天然木の木目を残す為、ケヤキ色の水性ウレタンニスを数回塗装して仕上げました。

* ダイアル板の裏板緑色の布地の退色があり新しい同色の布地に張り替えました。

* シャーシに若干の錆が発生している為、真空管ソケット以外全て部品を取外し錆落とし後にシルバー塗装で仕上げました。

* BC帯(中波)/SW(短波)切替用ロータリースイッチのシャフトがねじ止め式ツマミ用の物に交換されていまいた。使用されている3個のツマミは差し込み式のツマミに為、良く差し込まれない状態でした。更にスイッチの接点不良も発生していたので新品のロータリースイッチに交換しました。

* 感度不足は 12AV6 の3極部のエミッション低下で新品に交換。更に中間周波トランスの再調整で正常に復帰。

* ハム対策:原因は出力管 30A5 の不良でした。真空管試験機でエミッション良好の為、原因追及に手こずりました。原因は30A5 のフィラメントの雑音を自身で増幅していた様でした。新品に交換し解決しました。

* シャーシ本体としては、抵抗、コンデンサー、傷みのある配線を新線に交換、ペーパーコンデンサーはすべて新品のフィルムコンデンサー、プロポリピレンコンデンサー,セラミックコンデンサー等に交換、抵抗類は抵抗値を測定し誤差の大きいものは新品に交換しました。

* 真空管はすべてエミッション値を真空管測定器でチェックしてあります。

* 交換の真空管は2本、検波・増幅管(12AV6), 電力増幅管(30A5)。

* 平滑用のブロックコンデンサーはまだ使用可能の状態でしたが将来を考慮し新品のチューブラコンに交換しました。ブロックコンデンサーはダミーとして残しました。

* バリコン取り付けゴムが劣化硬化していたので新品ゴムクッションに交換、フューズ、パイロットランプ、ダイアル糸等の交換をしました。

* 外部出力端子(PU・ピックアップ端子)を新設しました。オリジナルはPU回路は無い状態でした。ラジオ受信とPUの切替は本体背面のアンテナ線の横にスナップスイッチで切替ます。又、PU端子はステレオ用3,5mmミニジャック(出る音はモノーラルです)を背面版を利用して取り付けました。スマフォ、CDプレーヤー等を接続して伸びやかで温かみのある真空管特有の音をお楽しみ下さい。

* IFT調整、トラッキング調整(単一調整)をして感度よく受信します。

* 使用真空管(MT管)12BE6,12BA6,12AV6,30A5,35W4 の5球編成です。

* ツマミは前面下部に3個配置されています。

   1)左端のツマミは 電源/音量調整用のボリュームです。時計回りに回すと電源が入りダイアル板のランプが点灯します。

   2)中央のツマミはBC(中波)とSW(短波)の切替用とです。現在BC帯になっています。右に回すとSW(短波)になります。このツマミは少し硬い状態です。ロータリースイッチのシャフトが若干下方向に傾いる為、ツマミの軸が本体に少し触れている為です。

   3)右端のツマミはチューナー(同調)用で好みの放送を選択します。

   4)外部入力への切替  ラジオ受信と外部入力(PUへの切替)への切替は本体背面のアンテナ線の右横に小型のスナップスイッチで行います。上方向がラジオ受信、下方向がPUです。


* アンティークラジオはアンテナが必要です。付属の青色のアンテナ用ビニール電線を4m程お付けしました。室内に一杯に伸ばして使用して下さい。短波放送を十分な感度でお聞きになるには屋外用のアンテナが必要です。千葉市から約15Km の当地で室内アンテナでラジオ日本放送や韓国放送等が一応受信出来ました。

* 受信安定性 : 半日ほど受信を継続してみましたが異常なく安定して受信出来ました。

* 外形寸法  横幅 : 45cm, 奥行き : 20cm, 高さ : 24cm (凡その寸法) 重量 : 約5kg  家庭用ラジオとしては中型の部類です。緑一色の本体の時に比べ木製を活かしたキャビネットと緑色のダイアル板、緑と白に色分けされたツマミのコントラストは良く似合いスッキリとした全体の姿は和洋室両方にマッチしていると思います。アンティークな置物としてもお奨めです。


【注意事項】

1) 青色のアンテナ線、約4m程お付けしてあります。受信状態は地域、設置場所によって異なります。古典ラジオはアンテナが必要です。必ず室内に伸ばしてお使てい下さい。短波放送を十分な感度で受信される場合は室外アンテナをお使い下さい。

2) 半世紀以上の製造品です。トランス類、真空管等大半の部品は全て当時の物です。現状の受信状態は将来の品質を保証するものではありません。その為、入札金額をジャンク品相当の価格に設定致しました。

3) 経年による汚れ、擦り傷 等あります。神経質な方、美品や新品をお求めの方の入札はご遠慮下さい。

5) 追加画像と説明を参考にされて、ノークレーム、ノーリターンでお願い致します。

6) 悪い評価の多い方は評価内容に依って入札を取り消させて貰う場合があります。また、新規の方の入札は混乱を防ぐ意味で質問欄からお問い合わせください。ご理解の程よろしくお願い致します。

7) 発送は ゆうパック便の着払いです。

8) 落札後、24時間以内に何のご連絡が無い場合、及び連絡後3日以内に何の連絡無くご入金の手続が無い場合,落札を取り消す場合があります。連絡や入金が遅れる場合は必ずご連絡下さい。取り消された場合、悪い評価が付きますのでご承知置き下さい。

9) 発送は入金確認後、1~2日後に発送致します。




(2023年 2月 3日 20時 15分 追加)
モデル名 : オンキョウ製のこのラジオのモデル名に関してある方からご連絡下さり ”OS-250” とのことです。