『Rosso Fiorentino』はイタリアの一大靴生産地トスカーナにて1977年に誕生したManifattura Italiana社のオリジナルブランドです。同社はクラシックなアイテムを元に、製品染め(=靴が完成してから1足1足手で染める技法)など個性溢れる靴を生みだすことを得意とするメーカーとして知られています。
ブランド名である『Rosso Fiorentino』は『赤いフィレンツェ』の意味ではありません。16世紀に存在したイタリア人画家Rosso Fiorentino氏の名前を引用したものです。かのラフェエロと同年代を生きたFiorentinoは他のルネッサンスの巨匠たちと同様に過去の芸術を反駁し、新しい芸術を生み出す事に執念を燃やしました。この事実からManifattura Italiana社は今から10年ほど前それまでの靴作りにとらわれることない物づくりを始めようと独自の「Tinto in Capo(製品染め)」を開発した際に、新しいブランドとしてその靴達に『Rosso Fiorentino』と名付けたのです。