コノドント デボン紀 テキサス州


 デボン紀、テキサス州産です。複数のコノドント類が、プラスチックのプレパラート状のケースに入っています。欠損や傷などあります。赤い石つぶも混じっています。丸窓の下部に接着されているものもありますが、はずれて上側についているものもあるようです。 

※コノドントは、歯に与えられた名称で、長らく正体不明でしたが、1980年代に軟体部の化石が発見されて、ドジョウのような小魚のような姿の生物が歯の持ち主であることがわかったようです。カンブリア紀から三畳紀まで、幾度かの地球上の大絶滅を乗り越え世界中の海に生息していたようです。三畳紀末の大絶滅は乗り越えられなかったようです。顎をもたないので、口を開けっ放しで泳いでいたようです。口の中には、今回の出品のような歯が並んでいたのでしょう。小さなものですが、物語がつきない面白い標本だと思います。