飛鳥金 蘇我蝦夷 刻印「鳥居鉾」 量目約14.2g 奈良県


蘇我氏は古墳時代から飛鳥時代にかけての代表的な豪族です。ライバルの大伴氏・物部氏を次々と失脚させ、馬子・蝦夷・入鹿の三代に至って皇室をしのぐ勢いを持ちました。後世の歴史家から「飛鳥金」と呼ばれる試鋳の金貨を発行し、勢力圏の飛鳥地方のみならず畿内全域で通用させた伝えられています。

今回は委託品です。表には、曲線と直線を組み合わせた独特の鳥居の中に武具の鉾を配した「鳥居鉾」が刻まれています。これこそ蘇我一族を象徴する紋章とされています。裏には皇室より特別に使用を許可された小菊花が刻まれ、その数で発行時の蘇我家当主が特定できるそうです。委託者の購入価格は1枚51000円とのことですが、早期の換金のため10分の1以下に値下げして出品することに同意していただきました。撮影の際の光の量によって実物と違った色に写ることがあります。タイトルに記載した量目は委託者宅の計量器で測定した値から販売店に問い合わせて確認した紙ケースの重さを差し引いたコインのみの重さです。0.2g以内の誤差をお許しください。これまで一度も鑑定に出したことがなく、正真正銘の真贋不明ですが、トラブル防止のためあえてレプリカとして出品させていただきます。また、金品位を記載した保証書が見当たらないとのことですので、非金製品として出品させていただきます。開始価格は買い値の十分の一以下とさせていただきますので、古代史にご関心のある方のご入札をお待ちいたします。高騰防止のため即決価格をご用意しました。自己紹介欄にオークション休業日を記載させていただいております。お手数とは存じますが、ご入札前にお読みいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。