★O・ヘンリー 『賢者のおくりもの』 冨山房 画リスベート・ツヴェルガ― 訳・矢川澄子


賢者のおくりもの オー・ヘンリー/文 リスベート・ツヴェルガー/画 矢川澄子/訳


★2000年刊  定価1500円+税(現在定価1760円)  25㌻  343×209㍉  ハードカバー製本


若くして夫婦になったジムとデラは、貧しくも互いを愛して暮らしていました。
ジムの宝物は祖父から父へと代々伝わる金の時計、デラの宝物はその美しい髪の毛でした。
クリスマスの前日、デラはそれまで生活を切り詰めてきたにもかかわらず愛する夫にプレゼントを買うだけのお金がないことを嘆き、自慢の美しい髪を切ってかつら屋に売ってしまいます。そしてそのお金で、ジムにぴったりのプレゼント -金の時計につけるプラチナの鎖- を買ったのでした。
ジムは家に帰ると、デラの姿を見て・・・怒りでも、驚きでも、不満でも、恐怖でもない、複雑な表情をしました。ジムがデラに用意したプレゼントは、デラがあこがれていた、美しいくしだったのです。
そのくしがとかすべき美しい髪はもはやありません。
それでもデラは感激し、ジムにプレゼント-金の時計につけるプラチナの鎖-を渡します。
ところがジムは、デラにくしをプレゼントするために、自慢の金の時計を売ってしまっていたのでした。


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