この真空管はWestern Electric製WE249B（C）とよく比較され、動作もほぼ同等の球です。但し、866aはフィラメント電圧が2.5V 5Aですが、WE249B(C)は、2.5V 7.5Aという所が相違しております。

用途としてはプレート電圧が高い、211、845等に適しています。また半波整流ですから、最初にダイオード整流を行ってから整流管に繋げるという使い方をしますとレギュレーションも良くなりますが、この使い方は好みが分かれる所でしょう。

水銀整流管ですので、先にフィラメントを暖め、管璧の水銀が完全に気化してから、プレート電圧をかけるという事をしなくてはなりませんので、少々扱いが煩わしいのですが、WE301A、RCA-83、866jr等の水銀整流管は皆、このように2段構えにしなくてはなりません。

只、水銀整流管独特の青白い火柱（？）がとても綺麗でファンも多いようです。余談ですがですがこの青白い火柱が眼に悪影響を与えるという事で、のちWE社は火柱が全く見えない構造にしたWE301Aを生産しました。

今回の出品に際して煩わしい扱いを無くすように、オムロン社のタイマーリレー（H3CR-A）をお付け致します。これでフィラメントを点火したら、タイマーが作動し、水銀が気化したのち、プレート電圧がかかるようにすることが出来ます。水銀が気化する時間はそれぞれの球によって違いますので、気化に要する時間にタイマーを設定するだけですので一般の整流管と同じように扱えます。

その他、付属品としてタイマーリレーのGTソケットと866aのプレートキャップ（中古）をお付け致します。

また、866aはもう1本出品しております。かなりたいそうですが、ステレオアンプで866aを2本使う事も出来ますので、ご検討くださいませ。