夫の後始末曽野綾子あなたにもその日はやってくる夫90歳、妻85歳。覚悟を決めた。私はその時から、崩れるように倒れた。夫はある日、講談社


夫の後始末

曽野綾子

あなたにも

その日はやってくる

夫90歳、妻85歳。

覚悟を決めた。

私はその時から、

崩れるように倒れた。

夫はある日、

講談社

(2025年 1月 7日 16時 26分 追加)
出版社内容情報 夫はある日、崩れるように倒れた――夫・三浦朱門をその最期まで自宅で介護した、作家・曽野綾子が初めて明かす夫婦の日々。夫・三浦朱門はある日、崩れるように倒れた。短い検査入院の間に、私は日々刻々と夫の精神活動が衰えるのを感じた。その時から、一応覚悟を決めたのである。夫にはできれば死ぬまで自宅で普通の暮らしをしてもらう。そのために私が介護人になる――。 作家・曽野綾子が80代なかばにして直面した、90歳になる夫の在宅介護。工夫と試行錯誤を重ねながら、「介護とは」「看取りとは」そして「老いとは何か」を自問自答する日々が始まった。 家族の介護をしている人も、これからするかもしれない人も、超高齢社会を迎えるすべての日本人に知ってほしい「夫婦の愛のかたち」がここにある。 2017年2月の三浦氏逝去を越えて続いた、「週刊現代」大人気連載が待望の単行本化。 まえがき 夫を自宅で介護すると決めたわけ 第一部 変わりゆく夫を引き受ける わが家の「老人と暮らすルール」 夫の肌着を取り替える 布団が汚れたら、どうするか 八十五歳を過ぎた私の事情 夫の居場所を作る 食事、風呂、睡眠のスケジュール モノはどんどん捨てればいい 夫が突然倒れた時のこと よく歩く、薬は控える、医者に頼らない 介護にお金をかけるべきか 「話さない」は危険の兆候 介護にも「冗談」が大切 明け方に起きた奇跡 夫に怒ってしまう理由 散々笑って時には息抜き 「食べたくない」と言われて 老衰との向き合い方 「奉仕」とは排泄物を世話すること 温かい思い出と情けない現実 第二部 看取りと見送りの日々 夫の最期の九日間 ベッドの傍らで私が考えていたこと 戦いが終わった朝 息子夫婦との相談 葬式は誰にも知らせずに お棺を閉じる時の戸惑い 夫の遺品を整理する 変わらないことが夫のためになる 広くなった家をどう使うか 遺されたメモを読み返す 心の平衡を保つために 納骨の時に聞こえた声 「夫が先」でよかった 人が死者に花を供える理由 夫への感謝と私の葛藤 「忘れたくない」とは思わない 曽野 綾子[ソノ アヤコ] 著・文・その他 内容説明 夫90歳、妻85歳。夫はある日、崩れるように倒れた。私はその時から、覚悟を決めた。 目次 第一部 変わりゆく夫を引き受ける(わが家の「老人と暮らすルール」;夫の肌着を取り替える;布団が汚れたら、どうするか;八十五歳を過ぎた私の事情;夫の居場所を作る;食事、風呂、睡眠のスケジュール;モノはどんどん捨てればいい;夫が突然倒れた時のこと;よく歩く、薬は控える、医者に頼らない;介護にお金をかけるべきか;「話さない」は危険の兆候;介護にも「冗談」が大切;明け方に起きた奇跡;夫に怒ってしまう理由;散々笑って時には息抜き;「食べたくない」と言われて;老衰との向き合い方;「奉仕」とは排泄物を世話すること;温かい思い出と情けない現実) 第二部 看取りと見送りの日々(夫の最期の九日間;ベッドの傍らで私が考えていたこと;戦いが終わった朝;息子夫婦との相談;葬式は誰にも知らせずに;お棺を閉じる時の戸惑い;夫の遺品を整理する;変わらないことが夫のためになる;広くなった家をどう使うか;遺されたメモを読み返す;心の平衡を保つために;納骨の時に聞こえた声;「夫が先」でよかった;人が死者に花を供える理由;夫への感謝と私の葛藤;「忘れたくない」とは思わない)