太宰府金・安芸国献上 量目約26.5g
7世紀後半から平安期にかけて日本の外交・軍事の最大拠点であった北九州の太宰府は、主に西海道九国二島からの献上金により貿易決済用の金貨を発行していたとされていますが、最盛期には近隣の南海道二国(伊予・土佐)、山陽道四国(周防・長門・安芸・備後)、山陰道二国(石見・出雲)からも献上されていました。伝承によれば金と銀の比率は7:3となっています。その性格上、日本国内には残存せず、主に朝鮮半島・中国大陸からの里帰り品がコレクターに収蔵されていました。「太宰府金」の名称も官製ではなく、コレクター命名によるとされています。表には太宰府を象徴する梅の花が描かれています。裏には素材を献上した地域を示す一対の模様が刻まれています。
介護施設入所のための身辺整理を手伝うことになりました。昭和の頃に購入したものとのことです。未鑑定・真贋不明と聞いています。人生の最晩年で世間に迷惑をかけたくはないとのことで、「本物ではない」ことを前提に低価格での放出を希望しています。事情をご賢察の上、本物でも本物でなくてもどちらでもかまわない方のみご入札ください。従って本物であっても後で差額分を請求することはいたしませんし、本物でなくても返品・返金には応じかねます。汚れや細かい傷があります。撮影の際の光の量によって実物と違った色に写ることがあります。タイトルに記載した量目は写真撮影の際に委託者宅の計量器で測定した値です。0.2g以内の誤差をお許しください。タイトルは伝承に従って記載させていただいたもので、名称や場所に誤りがあればお許しください。高騰防止のため即決価格を設定いたしました。自己紹介欄にオークション休業日を記載させていただいております。お手数とは存じますが、ご入札前にお読みいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。