外観 ★★★☆☆
当店にてオーバーホール済み♪
珍しい1950年代後期のブルーメタリックラッカーと思われる3プライシェル時代のスネアです。
GRETSCHは、現代のUSA CUSTOMにも通じる6プライシェルがトレードマークですが、1950年代末頃まではこの3プライのブロードキャスターシェルが標準的な仕様でした。
このすぐ後に6プライに変更されていくので、この頃のGRETSCHドラムは同じ型番でも3プライのものも6プライのものも存在します。
また、このディキシーランドは、初期はブラス製のシングルフランジフープに鉄製のフック式チューニングボルトを採用していますが、ブラスよりも鉄の方が強度が高く、この仕様でテンションをかけていくとフープが大きく歪んでしまう事からすぐにダイカストフープに仕様変更されるようです。
このスネアも純正フープがグニャングニャンになっていたので、現行の301フープ(鉄製シングルフランジ)に交換してあります。
その他、スイッチはLUDWIGのP-85に交換されています。
サウンド ★★★★★
枯れているけど、ファットで深みのあるビンテージスネアらしい音色♪
6テンションというのも今ではなかなか珍しいですが、独特のタッチの甘さや音の広がりが心地良く、8テンションや10テンションのようなシャープさはありませんが、素朴でタイコっぽい鳴りがとてもイイ感じです♪
ダイカストフープも合いそうなので、機会があれば差し替えてみても良いかも^^
万能型ではないけれど、素朴さと適度な存在感、独特の個性もあって愛せるスネアですよ♪
ヘッド ★★★★☆
まだまだ使用可能
表面：REMO / コーテッドアンバサダ
裏面：REMO / スネアサイドアンバサダ
年式 ☆☆☆☆☆
恐らく1958年前後
総評 ★★★★☆
6テンションは、ある意味シャキッとしないちょっと雑な感じがあって、この粗さが逆に魅力とも言えます^^
ビンテージなのでもちろんなんですが、本当に古いタイコの音というか。。
金具はともかく、このシェルだけでもかなりアタリです♪
カスタマイズが好きな方は思い切って8テンション仕様にしてみるのも良いかもしれませんね^^
良い意味で完成されすぎていないGRETSCHサウンド！
と、表現しても差し支えないと思います。
色々試行錯誤のしがいもありますよ♪
(レビュー/店長 とら植木)