源空上人 一枚起請文
16×6.7㎝ 拡げた長さ 約78㎝
【題箋】かろうじて「一枚起請文 全」と読める。
末尾(裏表紙裏相当部分)に
元治二(1865)丑正月廿四日 の手書き文字あり。
かなり使い込んだようで、折り目が切れかかっているヶ所あり。
【参考】『一枚起請文』釋文
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もろこし吾朝にもろの
知者達の沙汰し申さるゝ
観念の念にも非ずまた
学問をして念の心を悟りて
まうす念佛にもあらすたゝ
往生極楽の為には南無阿弥陀佛
と申して疑なく往生するぞと
思ひ取りてまうす外には別の
子細さふらはす但し三心四修
と申すことのさふらふは
皆決定して南無阿弥陀佛
にて往生するそと思ふうちに
籠り候なり 此外におく深き
ことを存せは二尊の憐に
はつれ本願にもれ候へし
念佛を信せん人はたとひ
一代の法を能ゝ学すとも
一文不知の愚鈍の身に
なして尼入道の無智の輩
に同して智者の振舞を
せすして只一向に念仏すへし
為證以両手印
浄土宗ノ安心起行此一紙
に至極せり源空か所存
此外に全別義を存せす滅後
ノ邪義を防かんが為に所存を
記し畢
建暦二年正月二十三日 源空
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※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。