F4162 cross パライバトルマリン0.38ct 最高級K18WG無垢ペンダントトップ 1.76G 10.54x12.75mm




以下、所謂ブラクラ妄想ショートショートです~~

『蒼い光の記憶』

1987年、ブラジル・パライバ州の小さな村バターリャ。灼熱の太陽が照りつける丘の上で、エイトール・バルボーザは7年間掘り続けた地面を見つめていました。

「今日こそ、きっと...」

汗を拭いながら、彼は独り言を呟きました。周囲の人々は彼のことを狂人だと笑っていました。この不毛な丘から宝石が出るはずがないと。しかし、エイトールには確信がありました。この地の下に、世界が未だ見ぬ宝石が眠っているという直感が。

その日、彼の執念は実を結びました。

「これは...」

掘り出された小さな結晶は、エイトールの目を奪いました。今まで見たことのない鮮やかな青。まるで海の深さと空の輝きを閉じ込めたような、神秘的な色彩でした。

## 新しい宝石の誕生

エイトールは興奮する手を抑えながら、その石を持ち帰りました。しかし、地元の宝石商たちは誰一人として信じようとしませんでした。あまりにも鮮やかすぎる色彩に、人工的なものだと疑われたのです。

「この色は自然にはありえない」
「こんな石、見たことがない」

しかし、エイトールは諦めませんでした。彼は石を携え、アメリカのツーソンショーへと向かいました。そこで世界の宝石商たちの目に触れさせようと決意したのです。

## 世界を魅了する輝き

1989年、ツーソンショーでの出品は世界の宝石界に衝撃を与えました。その鮮烈な青は「ネオンブルー」「エレクトリックブルー」と呼ばれ、瞬く間に注目を集めました。

「これは革命だ」
「宝石の歴史が変わる」

ショーの開始時には1カラットあたり80ドルだった価格が、最終日には2000ドルにまで跳ね上がりました。パライバトルマリンの伝説が始まった瞬間でした。

## 運命の出会い

2024年、大阪の宝石店。一粒のパライバトルマリンが、ペンダントトップとして輝いていました。0.38カラット、十字架の形に加工された石は、かつてエイトールが発見した原石の子孫とも言える存在でした。

その石に魅せられたのは、27歳の女性・美咲でした。彼女は幼い頃から海を愛し、その青さに心を奪われ続けてきました。ショーケースに置かれたパライバトルマリンの十字架は、まるで海の精髄を閉じ込めたかのような輝きを放っていました。

「この石には魂があるわ」

美咲はそう感じました。価格は決して安くありませんでしたが、彼女の心は既に決まっていました。

## 光の継承

このペンダントトップには、エイトールの情熱が、採掘者たちの祈りが、職人の技が、そして地球の神秘が詰まっていました。K18WGの純白の輝きは、パライバトルマリンの青さをより一層引き立てていました。

美咲はペンダントを身につけるたび、不思議な勇気が湧いてくるのを感じました。まるでブラジルの太陽と、採掘者たちの夢が、その小さな石を通じて彼女に語りかけてくるかのように。

## 永遠の輝き

時は流れ、このパライバトルマリンの十字架は美咲の大切な守り石となりました。そして彼女は、この石の物語を次の世代へと語り継いでいくことを決意したのです。

一粒の石の中に、人々の夢と情熱が永遠に輝き続ける。それがパライバトルマリンという奇跡の宝石の真の価値なのかもしれません。

そして今も、世界のどこかで新たなパライバトルマリンが発見され、また新しい物語が紡がれていくのです。

美咲の胸元で輝く青い十字架は、その壮大な物語の一つの証として、これからも光り続けることでしょう。