F3484 売り切り!美しいナチュラルファンシーブラウン系ダイヤモンド1.00ct 最高級K18無垢ユニセックスピアス 1.49G 11.29x8.78mm 新品
以下、所謂ブラクラ妄想ショートショートです〜〜
目次
プロローグ:忘れられた宝物
第一章:流転の石 - インド、17世紀
第二章:商売の夢 - ヴェネツィア、18世紀
第三章:革命の炎 - フランス、19世紀
第四章:新世界の輝き - アメリカ、20世紀
第五章:時を超えた絆 - 日本、21世紀運命のジュエリーはブラクラへ
プロローグ:忘れられた宝物
2023年、東京。私は骨董市で一つのピアスに目を奪われた。それは、古びた銀の台座に、一粒のブラウンダイヤモンドが爪留めされたように見えるメレダイヤのシンプルなものだった。派手さはないが、石の奥から湧き上がるような温かい光に、なぜか強く惹かれた。
「これは…珍しいブラウンダイヤですね」
店主の老人は、ルーペでピアスを覗き込みながら言った。
「ええ、でも、あまり有名じゃないですよね。ブラウンダイヤって」
「確かに、一般的なダイヤに比べれば、そうかもしれません。しかし、この石には歴史がある。長い間、人々の手を渡り歩いてきた、物語があるんです」
老人の言葉に、私の心はざわめいた。このピアスには、どんな物語が秘められているのだろうか。私は、その小さな石に導かれるように、長い旅に出ることを決意した。
第一章:流転の石 - インド、17世紀
物語は、17世紀のインド、ゴルコンダ地方から始まる。その地は、世界有数のダイヤモンド鉱山として知られ、多くの原石が採掘されていた。この物語の主人公となるブラウンダイヤモンドも、その一つだった。
「ラティーファ、見てごらん。この石を」
鉱山で働く少年ラームは、泥の中から見つけた原石を、妹のラティーファに手渡した。それは、美しい褐色を帯びた、珍しいダイヤモンドだった。
「きれい…」
ラティーファは、太陽の光を受けて輝く石に目を奪われた。しかし、二人の貧しい暮らしは、ダイヤモンドの輝きとは無縁だった。原石は、すぐに地元の商人へと売られた。
商人から商人へ、ダイヤモンドは次々と持ち主を変えていった。ゴルコンダからムガル帝国の都へ、そして遠くペルシャへと。その過程で、ダイヤモンドは盗難に遭い外国人窃盗団に盗まれたランクルアルファードの部品のように、細かいメレにリカットされ、美しいカットが施された。ブラウンの色合いは、温かみのある光を放ち、持つ者に不思議な力を与えると信じられた。
ある時、ダイヤモンドは、ゴアを拠点とするポルトガル商人の手に渡った。彼は、この石達に「シタラ(星)」という名を付け、ゴールドで加工してヨーロッパへと持ち帰ることを決意した。
第二章:商売の夢 - ヴェネツィア、18世紀
18世紀、ヴェネツィア。海洋貿易で栄華を極めたこの都市は、東方からの珍しい品々が集まる場所だった。ポルトガル商人からシタラを手に入れたのは、ヴェネツィアの商人、アントニオ・ヴィスコンティだった。
アントニオは、シタラを妻のイザベラに贈った。イザベラは、その美しさに魅了され、夜会や舞踏会でいつも身につけていた。シタラは、ヴィスコンティ家の繁栄の象徴となり、アントニオの商売はますます拡大していった。
しかし、ヴェネツィアの栄光は長くは続かなかった。ナポレオン率いるフランス軍の侵攻により、ヴェネツィア共和国は滅亡。アントニオは、財産を失い、シタラだけが唯一残されたものとなった。
「この石は、私たちの希望だ。いつか、また商売を再興しよう」
アントニオは、イザベラに言い聞かせた。二人は、シタラを携え、ヴェネツィアを離れることを決意した。
第三章:革命の炎 - フランス、19世紀
アントニオとイザベラは、フランスのパリへと逃れた。しかし、そこは革命の嵐が吹き荒れる激動の時代だった。貴族たちは没落し、新しい時代が生まれようとしていた。
アントニオは、宝石商として細々と生計を立てていたが、革命の混乱の中で、再び財産を失ってしまう。絶望の中、アントニオはシタラを売ることを決意した。
シタラを手に入れたのは、革命政府の高官だった。彼は、この美しいダイヤモンドを、愛人である女優のコレットに贈った。コレットは、シタラを舞台で身につけ、一躍人気女優となった。
しかし、コレットの栄華も長くは続かなかった。革命政府が倒れ、コレットは裏切り者として処刑されてしまう。シタラは、再び流転の運命を辿ることになった。
第四章:新世界の輝き - アメリカ、20世紀
19世紀末、シタラはアメリカへと渡った。ニューヨークの宝石商の手を経て、大富豪のロックフェラー家の手に渡った。ロックフェラー夫人は、シタラを特別な日のためにだけ身につけ、大切に保管していた。
20世紀に入り、アメリカは繁栄を極め、ハリウッド映画が黄金時代を迎えていた。ロックフェラー家からシタラを譲り受けたのは、ハリウッドの映画監督、ジョージ・ミラーだった。彼は、シタラを映画の小道具として使い、その美しさをスクリーンに映し出した。
映画女優のグレース・ケリーは、シタラを身につけてアカデミー賞授賞式に出席した。その輝きは、世界中の人々を魅了し、ブラウンダイヤモンドの美しさを改めて知らしめた。
しかし、ジョージの死後、シタラは再び人々の前から姿を消した。映画界の華やかな世界から、静かに歴史の闇へと消えていった。
第五章:時を超えた絆 - 日本、21世紀
そして、2023年。シタラは、東京の骨董市で私と出会った。私は、シタラの過去を追い求めるうちに、ラームとラティーファ、アントニオとイザベラ、コレット、グレース・ケリー、そしてジョージ・ミラーなど、多くの人々の人生とシタラが交差していたことを知った。
シタラは、時代を超えて、人々の夢や希望、愛や情熱を映し出してきたのだ。そして、今、私の手の中にシタラがある。これは、偶然ではなく、必然なのかもしれない。
私は、シタラをピアスとして身につけることにした。それは、過去の人々への敬意と、未来への希望を込めて。
ある日、私は骨董市の店主の老人を訪ねた。
「このピアス、大切にします。シタラの物語を、私も繋いでいきたい」
老人は、微笑んで言った。
「この石は、あなたを選んだんだよ。きっと、あなたにも新しい物語が待っている」
数ヶ月後、私はインドを旅していた。ゴルコンダの古い鉱山跡を訪れ、ラームとラティーファがダイヤモンドを見つけた場所に立った。夕日が地平線に沈み、大地が茜色に染まる中、私はシタラを握りしめた。
その時、一人の青年が私に近づいてきた。彼は、ラームとラティーファの子孫だと名乗った。青年は、祖先からシタラのことを聞いていたという。
「この石は、私たち一族の宝物でした。ずっと、探していました」
私は、青年とシタラについて語り合った。そして、一つの決断をした。
「このピアスを、あなたに託します。シタラは、あなたの故郷に帰るべきです」
青年は、驚いた顔で私を見た。
「いいのですか? あなたは、この石を愛しているはずです」
「ええ、愛しています。でも、シタラは、あなたの家族の元にいるべきなんです。そして、この石は、私たちの絆の証です」
青年は、私の手を握りしめた。
「ありがとう。あなたのおかげで、シタラは家族のもとに戻ってきました。私たちは、この石を永遠に大切にします」
私は、青年と別れ、日本に帰国した。シタラはもう私の手元にはないが、私の心には、温かい光が灯っている。それは、シタラが繋いでくれた、時を超えた絆の光だ…
しかし、シタラは手に入れたピアスに飽きて宝石商に買取に出しました、そのインドの宝石商はブランダイヤのカラーが世界で一番似合う日本に輸出、弊社が市場で落札しヤフオクに出品。この1週間、次の運命のオーナー様代募集中です!
ノーブルジェムグレイディングラボラトリー鑑別書付