☆バック VINCENT BACH CORP 8C 旧刻印 ドットなし クッションリム 超レア クリフォード・ブラウン トランペットマウスピース 送料無料!☆


ヴィンセント・バックのトランぺットマウスピース「8C」、シルバープレート(銀メッキ仕上げ)です。
V.バックでも評価の高い「旧刻印」と言われる時代に製作されたマウスピースです。

ボディには「VINCENT BACH CORP 8C」というハンドメイド感あふれる趣のある書体の刻印が、しっかりと深めに入っています。
「CORP」の後ろに「.(ドット、ピリオド)」が入ってなく、エルクハート初期と呼ばれる非常に評価の高い1960年代後半に製作されたマウスピースです。

ボストン交響楽団やメトロポリタン歌劇場のトランペット奏者でもあったヴィンセント・バック氏の工房は、1965年頃にニューヨークのマウント・ヴァーノンからイリノイ州のエルクハートに移ります。
マウントヴァーノン期のマウスピースは型番によっては10万円以上で取引されるような異常なプレミアが付くことがあるほど世界中で人気がありますが、その直後はアーリー・エルクハートと呼ばれている時期で、その高い品質が最も安定していた時代でもあり、近年評価がさらに高まっています。

「8C」のリムは内径が大きすぎないサイズで、特徴的なクッションリムになっています。
リム内側に適度なエッジがあって、リム外径は大きめですが外側エッジがなだらかに落ちる形状です。

通常の演奏時は唇のコントロールがしやすく、少し唇にプレスがかかると幅広リムのようなアンブシュアの安定感が得られます。
クッションリムを好む人は一定数いますが、なかなかないので入手困難になっています。
小さめのサイズのクッションリムはたまにありますが、この「8C」くらいのちょうど良いサイズは他メーカーを含めてもほとんど見かけません。

ジャズ界のレジェンドで伝説的なトランペッター、1956年に25歳という若さで交通事故で亡くなったクリフォード・ブラウンも、クッションリムのマウスピース(ニューヨーク時代のV.バック17C1)を愛用していました。

8Cのリムは極端なクッションリムではないので、多くの人にしっくりくる形状です。
クッションリムを試したことがない方にもぜひ吹いてほしいマウスピースです。

リムからカップにかけてグイッとエグリが入っています。
バテてきても唇がカップの内壁に当たりにくく、また音色面でもカップ容量を稼いでいて豊かな響きに貢献しています。

カップはV.バックのCカップとしてはわずかに浅めのCカップと言えます。
V.バックのマウスピースは同じ「〜C」という型番が付くCカップでも、型番によって深さや形状が微妙に異なります。
6Cや3C程度の深さですが、スロートの入り口は広くなっていません。
それによって輝かしくクリスピーで、存在感のある魅力的なサウンドがします。
「音が立つ」という表現がぴったりくると思います。

カップ内には敢えて旋盤の加工跡をヘアライン状に残してあって、カップの中で息の流れや響きが微妙に複雑な乱反射をすることで良い音色を生み出すという話も聞きます。

スロートは逆円錐形にわずかにすぼまっていく形状が目視でも確認できます。
その部分の長さが通常よりもやや長めのようにも感じます。
息の流れや抵抗感などが絶妙に計算されたデザインになっているようです。

V.バックの「〜C」のつく型番には標準的なNo.10という番号がつけられたスタンダード・バックボアが採用されていますが、この8Cはバックボアを覗くと通常のスタンダードバックボアよりもわずかに広めのバックボアになっているように見えます。
バックボアは外側からは見えにくい部分なので分かりづらいですが、音色や音程、息を入れた時の抵抗感に大きく影響を与える箇所です。
V.バックの古い時期のものは、製作された時期や職人さんによって、良い意味でわずかに個体差があって、このマウスピースはより豊かな音色を狙って丁寧に作られているように思えます。

シャンク先端部分は、この時代のV.バックとしてもやや薄めで繊細に仕上げられています。

クリフォード・ブラウンのような音を吹いてみたいとか研究している方にも、適度で吹きやすいクッションリムの「8C」はおすすめです。

全体に非常に良い状態を保っています。ところどころわずかな小キズが見受けられますが、ほとんど気にならないと思います。
全体の銀メッキの状態も非常に良好で、美しく光り輝いています。
製作された年代を考えると驚異的なコンディションと言えます。

リム、カップ、スロート、バックボア、シャンク先端まで丁寧な仕上げで好感が持てます。
マウスピースの表面とカップ内からバックボア、シャンク先端まで、綺麗に洗浄して適度に磨いてありますので、汚れなどの心配のない清潔な状態にしてあります。

V.バックの状態の良い旧刻印のものはどんどん数が減ってきているようで、この時代のマウスピースを探している人も多いと思います。
旧刻印時代の8Cは特に現存数がかなり少なく、ほとんど出回ることがありません。
現在のV.バックのマウスピースと比べると、見た目やそのハンドメイド感がまったく違いますし、何より吹いてみればその音色、吹き易さ、その他すべてにおいてまったく別物と言っていいと思います。

現在楽器店などで入手できる現行タイプのV.バックのマウスピースは近年たびたび値上げが続いていて、2023年7月には再度大幅に値上げされました。
現在、定価 10,450円で販売されていますが、今後さらに値上げが続く可能性も十分あります。

高いお金を出して現行モデルのV.バックマウスピースを買うよりも、こちらの旧刻印時代の評判の良いマウスピースを買う方が断然おすすめです。
旧刻印のV.バックマウスピースは希少価値から高騰していて、入手困難なことから世界的に高値で取引きされています。
今後さらに取引相場の価格が上がっていくのは間違いありません。

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