貴重廃盤 Oran Juice Jones Players Call オトナのエロ系R&B プロデューサーはAl Greenを手掛けた偉大なプロデューサーWillie Mitchell
貴重廃盤 Oran Juice Jones
Players Call
中古盤
輸入盤
チャート・アクション的には1stアルバム『Juice』(1986年)、2ndアルバム『GTO: Gangsters Takin' Over』(1987年)が目立つ人ですが、個人的には3rd『To Be Immortal』(1989年)や4thアルバムとなる本作『Player's Call』(1997年)の方が気に入っています。
実際、本作『Player's Call』(1997年)は、さり気に再評価の高い1枚ではないかと思います。Tommy Boyからリリースされ、Hip-Hop的アプローチを用いつつ、往年のソウル/ファンク・フィーリングを上手く取り込んだオトナのエロR&B作品に仕上がっていると思います。
本作はOran "Juice" Jones Featuring Stu Large名義であり、Hip-Hop/R&BプロデューサーであるStu LargeのIsaac Hayesばりの超低音ヴォーカルをフィーチャリングしています。
メイン・プロデューサーはAl Green、Ann Peebles等を手掛けた偉大なプロデューサーWillie Mitchell。
レコーディングはN.Y.とメンフィスで行われ、70年代のHi Recordsのリズム・セクションを支えたLeroy Hodges(b)、元Isaac Hayes MovementのLester Snell(g、key)、Willie Mitchellの弟James Mitchell(sax)、元The Memphis HornsのJack Hale(rb)、80年代からAl Green等のレコーディングに参加しているSteve Potts(ds)、レア・グルーヴ好きにはお馴染みのWeldon Irvine(key)、元ChangeのVincent Henry(sax)、Eddison Sainsbury(prog)、Roc Isaac(prog)、Oran "Juice" JonesとはDef Jamでレーベル・メイトであった男性R&BシンガーTashan(vo)等が参加しています。
Ohio Players「Sweet Sticky Thing」のカヴァー「Sweet Juicy Thang」をはじめ、随所に往年のソウル/ファンク・フィーリングが散りばめられています。また、Hip-Hop的アプローチを用いつつも、サンプリングではなく生音グルーヴを重視している点も本作の魅力だと思います。
そういったサウンドの妙もあり、主役であるOran独特のヘナヘナ・ヴォーカルの魅力がよく引き出されていると思います。
商業的には結果を残せなかったため、忘れがちになる1枚ですが、充実の1枚