絵本孝経 鍬形蕙斎(北尾政美) 文化十年(1813)年刊
22.1×15.8㎝
【題箋】無し
表表紙裏から1丁表の見開きの部分、右の部分欠損。
全46丁
【内容】《精選版 日本国語大辞典》の解説に依る。
「孝経」
中国の経書。一巻。十三経の一つ。孔子の弟子、曾子学派の撰とされる。戦国時代に成立。古文と今文(きんぶん)の二種がある。多く孔子と曾子との問答形式をとり、孝道を理論的根拠とし、封建社会における家族を中心とした道徳を説いたもの。日本でも古来、国民の精神形成に多大な影響を及ぼした。
『絵本孝経』は中国伝来の『孝経』の文言について、中国のみならず日本の例、頼朝、義経、頼光などのメンバーに加え、庶民の生活も踏まえながら、「孝」について、わかりやすく説明している。
鉢木の逸話も引かれている。
〈北条時頼が僧侶に化けて、貧しい御家人の精一杯のもてなしに感動する鉢木の逸話を画にしたもの【画像7参照】〉
【刊期等】46丁裏に
東都蕙齋先生画
文化十(1813)歳酉春發兌
書肆 浪花 松村九兵衞
東武 前川六左衞門
小林新兵衛
尾張 片野東四郎
とあり。
※全体的に、経年によるくすみ、汚れあり。
※経年による紙の劣化、変色、斑点状の染み、虫食い多数あり。
※梱包材の再利用に努めています。ご理解下さい。