安彦良和の傑作神話ストーリーがここに!「アリオン」LD版 サウンドセット!!
安彦良和の傑作神話ストーリーがここに!「アリオン」LD版 サウンドセット!!
ギリシャ神話時代を生きた剣士の姿を描くヒューマンファンタジーを
苦難の末、劇場版アニメ化した作品
「アリオン」LD版
と、劇場版よりも前に初のサウンド化した
「アリオン イメージソウンド」LP版
をセットにしました。
「アリオン」LD版
1986年(昭和61年)に悲願のアニメ化が実現。東宝系で上映されました。
物語は、
ギリシャ神話の時代。
まだ地上と天界とがあいまいだった頃、神々は軍神やエインフェリアとなった人間を使い長きにわたる抗争をしていた。
ここにひとりの少年がいる。名前をアリオンという彼は、地の神ハデスの妹デメテルの子供だ。
母であるデメテルは不幸な事に目が不自由だった。
アリオンはハデスに戦士になるよう誘惑される。
困惑するアリオンだったが、彼は2つの理由から戦士になる決心をする。
ひとつは、母の目を治す方法はゼウスの呪いを解く事だと教えられたから。
もうひとつは、母と自分を捨てた父親がハデスと敵対する海の神ポセイドンだと聞かされたからだ。
彼は努力の末、一人前の戦士となりゼウスの地に向かう。
だが、その勢力は大きく強い。
アリオンは健闘するが、ゼウスの娘である戦いの女神アテナによって鎮圧され、とらえられ過酷な拷問の毎日を送ることに・・
彼はまだ何も知らなかった。何が真実で何が虚偽かを。
って感じで進展していきます。
この時代の劇場版は、現代のように本編のスピンオフ作品みたいな感じのセコい構成ではありませんでしたよね。
本編の最初から最終回までをギュっと集約した贅沢な作品が多くありました。
この「アリオン」も例外ではありません。全長版のダイナミックな物語が展開します。
さらに、当時では珍しい映画を音でも楽しませるドルビーステレオの作品でした。
そもそもこの頃の日本映画は音に無頓着で、アニメだけではなく、豪華な超A級作品でもほとんどがモノラルでしたよね。
ですので、ステレオ音響の作品としても数少ない日本映画のひとつでした。
安彦良和の劇場用オリジナル作品だった「クラッシャージョウ」もステレオ音響でしたので素晴らしいです。
このLDも映画の音響を再現できるよう、ドルビーサラウンドで収録されています。
アニメスタッフも、AICや京都アニメーションなどなど豪華です。
とはいえ、この頃のアニメ制作会社はどこもあまり大きくありませんので、ひとつのアニメを完成させるのに多くのアニメスタジオが協力して仕上げるのが当たり前でしたからねー。(笑)
「アリオン イメージソウンド」LP版
映画化の企画すらなかった頃のレコードです。
当時は、映画やTVのサントラでもラジオドラマでもない"イメージアルバム"が人気で、実に多くの作品のアルバムが出ていました。
安彦良和は、「クラッシャージョウ」「ダーティーペア」と立て続けに念願のアニメ化が成功していて、
「アリオン」も小説から準季刊誌リュウに漫画掲載され人気だった事からアニメ化の話しがあったらしいのですが、
2つの作品をアニメ化してみて、作品ひとつにアニメスタジオはもちろんなのですが、雑誌社、音楽スタジオ、レコード会社、映画配給会社、株主会社、広告会社、芸能プロダクション、テレビ局、その他スポンサー陣などなど、もはや作者だけのものではなくなっていき、作者の手を離れて膨大な企業や人が動くプロジェクトである事を実感した彼は、
"もう、アニメとかはいいや"という気持ちになっていたそうです。
それは当時の漫画家やアニメーターだけでなく、様々な分野の芸術家の多くの人が実感した事だったそうです。
漫画家やアニメーターであれば、誰もがアニメ化や映画化やサウンド化の際は、同人誌のように顔見知りばかりの仲間内だけで完成させたいと思っていた感じでした。
それが、極めて営利企業的なビジネスプロジェクトのようになっていく現実を知り、気持ちが萎えて情熱が沈静化してしまったのでしょうね。
そんな彼らの理想に近い状態で現実化させたのは、手塚治虫の虫プロくらいでしたからねー。
しかも虫プロって日本初の独立アニメ制作スタジオだので、新しい企画には何も制約が無かったからこそできたワケですからね。
そんなこんなで、アニメ化の話はあったもののお断りし、サウンドアルバムならいいよ。という事になって完成したのがこのイメージアルバムだったそうです。
そのためか、安彦良和自身の思い入れも強いアルバムになったようですね。
以上、
「アリオン」を語る上で重要な2枚です。
ぜひ一度楽しんでみてくださいね。
安彦良和はこの作品よりかなり以前の古い時代からアニメーターやイラストレーターなどをやっていますよね。
ですが、もっとも彼の名を知らしめたのが「機動戦士ガンダム」でした。
不動の人気作品になった今では信じられない事なのですが、あれだけ強烈なインパクトを与えた作品にもかかわらず「機動戦士ガンダム」は途中打ち切りになった作品でした。
あれで一応の完結をしている作品に見えるのですが、それは当時の日本サンライズが優秀な終わらせ方をしたという事なのでしょうね。
ですが実態は、"あと数回で終わらせてくれ"と放送関係から突然に言われ、急きょ最終回までの流れを作ったんだそうです。
その頃のアニメは突貫工事のように制作されていましたので、日本サンライズだけでは政策が間に合わず様々なアニメスタジオでツギハギのカット割りで制作していました。
ですが、他社から仕上がってくるアニメの出来栄えを見た彼は、そのレベルの低さに愕然とし、重要な部分を描き直して作り換えたりしていた慢性疲労から倒れてしまい入院してしまったそうです。
原画チーフが抜けてしまったスタジオ内は以前にも増して騒然とし、制作中止の連絡が来た時には、気を落とすスタッフは少なく、むしろ中止になった事で喜んだ人が多かったそうです。
そんな経験をしているトラウマもあって、彼はアニメ化企画に対してどうしても慎重になってしまう癖がついてしまったんでしょうね。無理もない話しです・・。
営利ビジネスの影響は、制作側だけではありませんよね。
アニメファンやコレクターの間でもしばしば実感します。
たとえば、アニメビデオのコレクターを例にすると・・。
好きな作品のビデオが出たので購入します。
ところが時間が経過すると、生フィルムからのニュープリント版なるものが出たので、"これは欲しい"とまた同じ作品を購入します。
ところが今度は、カットされたシーンを追加した完全版が発売され、購入する羽目に・・。
さらに時代が進むと、DVD版が登場し、テレビもアナログからデジタルに移行。
液晶テレビなどのデジタル媒体はアナログ映像を表示するのが苦手なので、何となく古いコレクションがキレイに表示KされずDVD版の購入を検討する事に・・。
そうしているうちに、時代はBDや4K、8Kに・・。
そしたらまたもや"デジタルリマスター版"などというものが販売される事に。
もはやここまでくると購入する意志も薄れ、むしろ"いい加減にしろ"と思ってきたり・・。
なんだか力が抜けますよねー。
そんなにまでして売り上げを挙げたいのか?
そうまでして経済を回さなければならないのか?
と、ガッカリするファンも少なくないと思います。
個人的には過去作品はそのままでいいのかもしれない。と考えますね。
最初にビデオ販売したらそれっきりにして、別のメディアで再発売しなくていいのではないか?と思っています。
アニメファンだけでなく、特撮ファンや映画ファン、ミュージックビデオファンなど、様々な趣向のファンたちが長年に渡り資本主義の中で営利目的の犠牲になってきましたからねー。
それにしても、
この時代のアニメはイイですよねー。
現代のデジタルアニメはPCを使って製作していますので、クオリティこそ良いのかもしれませんが、制作方法が根本的に違いますよね。
以前は、アニメといえばセル画でしたから。
往年のアニメファンからすれば、画面が16:9のアニメは、ほとんどがPCで制作した"デジタルアニメ"であって、我々の知る"アニメ"ではありません。と力強く答えられそうですよねー(笑)
鉛筆で下書きをしてセルロイドに正書したものに1枚1枚絵の具で色を塗って、フィルムで1コマ1コマ地道に撮影したものこそが"アニメ"って感じです。
しかもこれだけの努力をしたのにスタッフも声優さんもギャラは帰りの電車賃程度。
まともな生活もできず、それでもほとんど情熱だけで制作していた4:3のアニメこそが昭和ののアニメなんですよね。(笑)
さらに余談ですが、
最近は、BDとかHD画質とかいう感じで、やたらと画面がクッキリ、ハッキリ、シャープになっていたりして、なんだかいろいろ画像編集したのが多く出ているような気がするのですが、
当時の作品のほとんどがフィルムで撮影されています。当時の撮影機材とフィルムで、そんなに高精細な画面が記録できるはずがありませんよね。
その点、LDならほとんどが当時のままを記録しています。当時はコンピューターを使って映像加工する技術なんてありませんから、余計な編集や加工もほとんどされていませんので安心して見れますよね。
さてさて、余談はここまでにしまして、
商品内容は、
「LD」が、ジャケット、解説紙、ディスクの3点です。
ジャケットの状態は、まあまあキレイな感じだと思います。
中紙の状態は、目立った損傷も見あたらずキレイな感じではないでしょうか?
ディスクの状態は、使用感による小傷が少しだけある感じですが、キレイな方だと思います。
「LPレコード」が、ジャケット、解説紙、ディスクの3点です。
ジャケットの状態は、経年劣化によるシミのようなものが出ている部分もありますが、全体的にキレイな感じだと思います。
歌詞カードの状態は、目立った損傷なども見当たらずキレイな感じだし思います。
ディスクの状態は、目立った使用感もあまり気にならず良い程度だと思います。
※なお、この商品はソフトウェアですので、その性質上、返品、返金、交換などはできませんのでご了承ください。
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